Webプログラミングが面白いほどわかる本
- Webプログラミングが面白いほどわかる本 環境構築からWebサービスの作成まで、はじめからていねいに (N高校のプログラミング教育) (日本語) 単行本
- 吉村 総一郎 (著)
読んだ理由
最近、「JavaScript」と「html」を使ったゲームを作っている。
現状の言語に不満は無いが、より開発効率の高い言語・環境に興味がある。
気になった目次
ひとこと
- イシュー管理とWikiによるドキュメント作成 P166
イシューは、英語ではIssueと書き、「議論における論点や関心事」を意味します。
意味が明確で好きな英単語。
コード以外の「ニュース」や「書評」を載せて、イシューを立てて意見を貰うのも良さそう。
イシューを立ててみよう
設定みたら既に立ってた。デフォルトはオンみたい。
- ソーシャルコーディング P219
プルリクエストよる変更を基本とすることで、おおもとのリポジトリに変更を加える人を限定でき、不適切な変更がそのまままーじされてしまったりする危険を減らすことができます。
いまのぼっち開発環境ではプルリクエストは不要
修正内容を「プルリクエスト」で元のリポジトリに送った結果、元のソフトウェアが改善され、多くの人が助かる、ということが日々起こっています。これがソーシャルコーディングと呼ばれる、現代的な開発スタイルです。
あーソーシャルコーディングされてぇ
- Node.js P240
Node.jsをインストールするために、nodebrew(https://github.com/hokaccha/nodebrew)という、Node.jsのバージョンを管理するツールを導入します。なぜ、Node.jsにバージョン管理が必要なのでしょうか。それはNode.jsが現在も開発中のプログラミング言語だからです。
この「なぜ」が嬉しい。これを書いてくれる本はだいたい良書。
REPL(レプル)とは、Read-eval-print loopの略称で、入力したコードをその場で実行して結果を表示するツールです。
知らなかった
概評
短いコードがふんだんに書かれているので、初学者でも楽に読み進められる。
また、初心者が行き詰まりやすい(「ネットワーク」や「複雑な処理」)ことは書かれていないので本当に読みやすい。
Webプログラミングを初めたいという人にはこれ以上の本は無さそう。
アルゴリズム図鑑
アルゴリズム図鑑 絵で見てわかる26のアルゴリズム | 石田 保輝, 宮崎 修一 |本 | 通販 | Amazon
読んだ理由
プログラミング効率を上げたい。
気になった目次
- データ構造 P17
- ソート P53
- 配列の検索 P81
- グラフとは? P88
- クラスタリングとは? P178
ひとこと
本書は iPhone & Android用アプリ「アルゴリズム図鑑」を書籍化したものです。書籍化するにあたって加湿・修正を行い、特に基礎理論について新たに描き下ろしました。
アプリダウンロードした
- データ構造 P17
リストはデータ構造の1つで、データを一直線に並べた構造をしています。データの追加や削除がしやすい反面、アクセスには時間がかかります。
配列はデータ構造の1つで、データを1列に並べるものです。前節のリストとは対照的に、データへのアクセスは簡単に行なえますが、追加や削除にはコストがかかってしまいます。
実際コードを書いてると、「とりあえず配列として宣言して、リストみたいに操作できるか?」を試してた。いままで「リスト」と「配列」を意識してなかったかも。
キューはデータ構造の1つで、これまでと同様にデータを1列に並べた構造です。
キューは操作(命令)みたいな感覚。リストを扱うと「キュー」と「デキュー」ができるという認識。
ソート
ソートされる様子は、動画みたいなアプリの方が繰り返し少なくて見やすかった。
- 配列の検索 P81
線形探索は、配列からデータを探索するアルゴリズムです。
2分探索は、配列からデータを探索するアルゴリズムです。3-1節で説明した線形探索と違って、データがソート(整列)されている場合のみ適用できます。
昔専門学校で習ったやつだ
- グラフとは? P88
5年ぐらい自作ゲーム作ってるけど、いまだに「グラフ」を使う機会がないから学習意欲がわかない。
- クラスタリングとは? P178
クラスタリングとは、多数のデータが与えられたときに、それらを「似たもの」同士のグループに分類する操作のことです。
作ってるアプリが単純すぎて、クラスタリングの必要性を感じたことがない。。。
概評
ブロックみたいな可愛らしいイラストのおかげで「アルゴリズム」が簡単に見える!不思議!!
イラストを見ながら動きのイメージをして、実際のプログラミングを書くということができれば一番学習効率が高そう。
ネット炎上の研究
www.amazon.co.jp
ネット炎上の研究 | 辰雄, 田中, 真一, 山口 |本 | 通販 | Amazon
気になった目次
- 炎上とは P3
- 炎上の特徴 P9
- 援助の発生件数推移と傾向 P14
- ネットコミュニケーションのゆくえ P20
- 炎上の分類 P25
- 人々の炎上とのかかわり方 P101
- データから見る炎上参加者のプロフィール P103
- 炎上の捉え方と予防方法 P117
- 炎上での直接攻撃者 P137
- 結語:炎上参加者はごく一握り P145
- 炎上の真の原因 P174
- 炎上への規制対応は難しい P223
ひとこと
- 炎上とは P3
1つの対照に誹謗中傷が殺到する、いわゆる「ネット炎上」が多発するようになってきている。炎上には確立した定義はないが、例えば平井(2012)では、「ブログ、ミクシイ(mixi)、ツイッター(Twitter)などに投稿されたメッセージ内容、ならびに投稿者に対して批判や非難が巻き起こる現象」と定義している。また、田代・折田(2012)では、「情報発信者が管理するブログやSNS日記などの個人向けCGMにいやがらせコメントが殺到する現象である。サスティーンの提唱するサイバーカスケードの1つでもある」と定義している。さらに、荻上(2007)では、「ウェブ上の特定の対照に対して批判が殺到し、収まりがつかなそうな状態」と定義している。本書ではこれらの定義をふまえ、炎上の定義を「ある人物や企業が発信した内容や行った行為について、ソーシャルメディアに批判的なコメントが殺到する現象」とする。発信内容や行為の場は、必ずしも炎上したソーシャルメディアに限らず、テレビやラジオ等のメディアでの発言を基に炎上することもある。
ソーシャルメディアが広まるについて、だんだんと炎上しやすくなってる印象
- 炎上の特徴 P9
FaceBookに比べTwitterの方が著しく割合が大きいが、これは図1.9からもわかるように、アクティブユーザ数の差によるものではない。Twitterの方が、拡散力が高くよりオープンなため、Facebookよりも炎上しやすいといえる。炎上対策を考える際は、Twitterを最も警戒すべきといえる。
最近はYoutubeの炎上率が高い
- ネットコミュニケーションのゆくえ P20
アイスケースの事例について「炎上しても仕方ない」と感じている人は約60%いることがわかっている。炎上したことにより、アイスケースに入って商品を不衛生にした挙句店舗に損害を与える行為や、遊園地での迷惑行為、企業の食品偽装・劣悪な商品の提供行為が是正されているとすれば、それはむしろ社会の秩序や美徳を保つことにつながっており、社会的厚生にプラスと考えられる。しかしながら、人々が思い思いに炎上対象者を特定し、インターネット上に個人情報を晒しあげ、社会的制裁を行うのは、たとえそれが法律違反行為や明らかに社会的厚生に符の影響を与えている行為だったとしても、私刑と相違ない。
過剰な批判コメントは「私刑」にならなそう
- データから見る炎上参加者のプロフィール P103
炎上に積極的に参加している人は、年収が多く、ラジオやソーシャルメディアをよく利用し、掲示板に書き込む、インターネット上でいやな思いをしたことがあり、非難しあっても良いと考えている。
炎上とは厳密には異なるが、「ネット右翼」について実証研究した辻(2008)では、ネット右翼のプロフィールについて、男性が多い、掲示板「2ちゃんねる」の利用頻度が高い、年収800万円以上のクラスで比率が高い
てっきり学が無い人が僻みで炎上させているのかと思ってた。ただ最近のVTuber炎上騒動は、視聴者層が異なるから傾向も違うかもな。
- 炎上の真の原因 P174
実名登録も望ましくない。実名化すれば発言に責任が生まれるというのは一理ある。しかし、炎上で主役となる攻撃者は正義を確信していることが多いので、実名でも気にせず攻撃するだろう。
一理ある
そもそも考えてみると、炎上事件の主役たる攻撃者は、違反行為をしているわけではない。
それを規制によって制限するようなことがあってはならない。炎上で問題すべき点はそこではない。
炎上させている人の視野が狭すぎて、あえて悪意ある人が起こしてると思ってた。
彼らは自分の「正義」の為に強くお気持ちを表明しているだけなのかもしれない。自分の考え方が歪んでいたのかもしれない。
炎上で問題にすべきなのは、現状のSNSでは、誰もが最強の情報発信力を持っていることである。すなわち、誰もが相手に強制的に直接対話を強いることができ、それを止めさせる方法がない。
通常のメディアと比較すれば、インターネットでの一個人の情報発信力がいかに強力かがわかる。
炎上を起こす人を節度がない、良識がないと非難するのは容易である。しかし、彼らはネットに備わった機能の範囲内で、言論の自由を行使しているだけであり、彼らを責めてもしかたがない。問題は、ネットでの一個人のデフォルトの情報発信力がそもそも強すぎるところである。すなわち、強制的に議論を開始、他の誰もが不快な思いをしても、それを止めることができず、議論の場を閉鎖に追い込んでしまうだけの発信力を誰もが持っているというネットの仕組みの方にある。
ただその考え方だと対策は「情報発信者のリテラシーとメンタルを鍛える」だろうに。
- 高校生のための荒らし・炎上リテラシー
(炎上した時「主張を通す」方法について)
#炎上の攻撃者は、そもそも議論する気がないことが多く、聞く耳を持ちません。説得は不可能です。主張する相手は、攻撃してくる者ではなく、その場をみているあなたの友人たちです。友人たちを思い浮かべながら、友人たちに向けて語るようにしましょう。「いま私はこう非難されていますが、それについて私はこう思っています」と友人に語るのです。
主張を通しても攻撃者が納得することはめったにありません。たいていは消耗戦になります。いわば消耗戦に耐える覚悟のある人だけができる対処法です。
自分には無理だー
概評
情報発信者は一度読むべき。